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『グラスホッパー』を読みましたよ

伊坂幸太郎 氏

週末のフールに続いて、伊坂氏作品二作目です。
今度こそ、伊坂氏のミステリーを!と思って読ませて頂きましたよ。
その結果・・・。

「最後でゾクっとさせられましたよ。面白かったです」

まずは、ストーリーの紹介です。(wiki)
妻を殺した男に復讐しようと、教師を辞め、男の父親が経営する会社に
契約社員として入った鈴木
ところが、自分の目の前でその男が車に轢かれる。
「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業だった。

命じられるままに押し屋を追った鈴木だが、押し屋に温かい家庭があることを知り、その居場所を上司に報告できなくなってしまう。
一方、自殺専門の殺し屋・は過去を清算するために、
ナイフ使いの殺し屋・は手柄を立てるために、押し屋を探していた。

3人の主人公が交互に物語を繋いでいきます。
そして、接点の無かった3人は物語が進むにつれ、それぞれ向き合っていきます。

話の展開やストーリーも面白かったです。
少年漫画のノリで読んでいました。

しかし、そこは伊坂氏です。
「3人の主人公が勢揃いして悪と戦う!」みたなことはありません。

みんな、死者に取り付かています。
「死者に対して無感覚」
「死者と対等な関係」
「死者が守ってくれる」

取り憑かれ方はバラバラですが、
みな、死者に対して、何かを引きずっています。

その引きずっていたバランスが崩れた時に
3人にそれぞれの結末が待っているという感じです。

ディテールが細やかで、基本的な所に嘘がないので、
上記の様なSFチックな要素もすんなり受け入れられますね。

私なんて、ハラハラドキドキ。
読んだのは、東京出張中だったのですが、2~3日は頭から離れませんでした。

さて、本書なのですが
最後の最後で、全てを覆す可能性がある描写で終わっています。
この描写を読んだ時に「ゾク」っと来ました。

色々な解釈はありますが、私は
『現実逃避はダメ!』
と、いう意味だと解釈しました。

ここの部分は人それぞれですね。

文章はさすがに上手で読みやすいです。
グイグイ物語に入り込んでいけるとおもいます。
ミステリー的な要素も十分にありますので、オススメです。

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

『とりぱん』を母に渡しましたよ

犬、ネコ、牛、鶏、鯉。
小学校のころ、母の実家に行くのが楽しみでしたよ。

母の実家はいわゆる、酪農農家さんです。
春の田植え、夏の山菜採り、花火、秋のサイロ詰め、収穫、冬の田んぼスキー、雪合戦。

季節ごとに、お手伝いという遊びに夢中になっていまいた。
懐かしい記憶ッス。

母の特技は、山道で絶対に迷わないこと!
町中だと方向音痴なのに、この差は凄いです。
小学生ながら、凄いなぁと感心していました。

そんな母も、町中での生活が長くなりました。
そこで先日『とりぱん』を渡しましたよ。
 ※因みに母の好きなTV番組は『天才志村どうぶつ園』

『とりぱん』
 とりのなん子氏

とりのなん子氏の庭にある鳥用エサ台をメイン舞台に、
日常の中での生き物達との「触れ合い」「掛け合い」を描いているエッセイマンガです。

マンガ本は、大体レンタルで済ませる私ですが
数少ない購入本の一つです。

とりのなん子氏には凄く共感する所が多くて
勝手に親近感を持っています。

母も大喜びでした。
「面白いわぁ」
「これ描いている人、アンタと同じくらい?」
「少しずつ、マイペースで読んでるわ」

私もホッとしまいた。
母は最近疲れている様だったので、気晴らしにでもと思って渡したからです。
やっぱり、みんな元気で居て欲しいですものね。

NEC_0001.jpg

一方、私たち夫婦は、夕方に散歩をしています。
目安は1万2千歩。

元々、奥さんがやっていたのですが、
私もご一緒させて貰っています。

二人でご近所をブラブラ
会話も弾みますし、思い出にもなります。
それに、町のちょっとした変化に気がつくのも面白いです。

この散歩もマイペースで続けようと思います。

ではでは

テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

『星占術殺人事件』を読みましたよ

島田荘司 氏

「最高傑作」「記念碑的作品」「本格ミステリーの最高峰」
色々な言葉で絶賛されている名作中の名作ミステリーですよ。

ストーリーをどうぞ(紹介文がグロいので、苦手な方は飛ばして下さいませ)   

怪事件は、ひとりの画家の遺書から始まった。その内容は、6人の処女から肉体各部をとり、星座に合わせて新しい人体を合成する、というもの。画家は密室で殺された。そして1カ月後には、6人の若い女性が行方不明のあげくバラバラ死体となって…。奇想天外の構想、トリックで名探偵御手洗潔をデビューさせた、衝撃的傑作。

怖いですよ!
特に前半部分。

まず、画家の遺書が常軌を逸しているのですよ。

自分の鬱屈した生い立ちや占星術の事を色々書いています。
その後、究極の芸術品を創るために、6人の女性を殺す計画や
その理由が長々と書かれています。
そして、殺人を実行し、創りだした「究極の芸術品」とセットで
この遺書を説明書代わりに後世に残すとしています。
そしてそして、遺書の最後では、さぁ、殺人を実行しよう!と結ばれているのです。

なのに、この画家さんが密室で殺されていた!っていうのですから…。
私は思いましたね。
きっと正義のヒーローがこの悪画家さんを倒したのだろうと。

そう思っていたら、悪画家さん殺人事件から1ヶ月後に「女性6人の猟奇殺人事件」ですよ。
アレ?正義のヒーローさん??やり過ぎですよ?暴走しちゃいました?

などと思っていると、本編では事件発生から40年経過し、次々と新情報が御手洗さんに集まってきます。
 ※なんと上記の一連の殺人事件は、昭和11年の出来事です。

そして、舞台は京都へ!
石岡さんの名推理に翻弄されながらも、一気にミステリーは解き明かされます。
この、最後の疾走感は読んでいて気持ちが良いですね。

本書は、「怖い」「グロい」「小難し」と、ミステリーなどに興味が無い方は全くオススメできませんよ。
本当は、このブログに書くのも、ためらったのですが…。ミステリーが好きな方には
「面白い」「グロ我慢する」「意外に読後は爽やか」という品物ですよね。

もし、私みたいにミステリーってジャンルを楽しんでみよう!っと最近思った初心者さんは
お読みになった方が良いと思います。やっぱり、それだけの作品ですよ。

テーマ : 読んだ本の感想等
ジャンル : 小説・文学

『イン・ザ・プール』を読みましたよ

奥田英朗 氏

伊良部先生シリーズの第一弾
私は第二弾の『空中ブランコ』を先に読んでしまいました。

5章編成です。
どの章もあの伊良部先生の破天荒な治療?が拝めます。
今回は、1作読んだ後なので、最初から楽しく読ませて頂きました。
 ※初めて伊良部先生の治療を読んだときは、患者さんが可哀想で
  少し伊良部先生が嫌いになりかけました。

特に私が好きなのは、タイトルでもある「イン・ザ・プール」ですね。
簡単なストーリーをどうぞ
ストレス性の体調不良で「内蔵が学級崩壊」を起こした男 和雄 38歳
気晴らしに水泳を始めたが、今度はその水泳に依存してしまう。
心配した妻からはズバリとストレスの原因を指摘され、かっとなり夫婦喧嘩をしてしまう。。。

これは、夫婦愛の話だと思いました。
伊良部先生も体を張った治療をしてくれますが、やっぱり止めは奥さんでしたね。

その奥さんのきつい一言がこれです。(ザックリ要約)
「ストレスの原因は長年積み重ねてきたもの。三十歳を過ぎてから自分に自惚れるようになった。
そして許せない事が多くなった。」

これは…。
これは誰しも…。

10代の頃、30代の大人は本当に大人だと思っていました。
いざ、自分が30代に成ると、自分はまだまだ未熟だと思うようになりました。

未熟と思うことは一見謙虚のようにとれますが、実は
理想の自分とのギャップを埋める言い訳なんだろうなぁ と思います。

経験という大事なものを得るためには、必ず代償を払っているハズなのに
理想に到達していないものだから「自分はまだまだ経験不足ですから」と言う。
それでいて、払った代償の事は覚えているものだから「自惚れ」が発生する。

すると、「自分はコレだけやったのに…。」という気持ちが芽生えて
人に厳しく、許せないことが増えてくる。
しかも、自分は思い描いていた理想の大人に成っていない!
これは、焦りますよ。

このような思いは、自分なりの目標を明確にすることや、周りとのコミュニケーションで
コントロールしているだけで、誰にもあると思うのです。

その事をズバリいう奥さん。
いいなぁ

おっと、クドクなりました。
すみません。
一番搾りが効いてきたかしら?

本書は、その他にも

 中堅の商社マン
 コンパニオン
 高校生
 ルポライター

さまざまな人達が伊良部先生の破天荒な治療を受けてしまいます(笑

本当奥田英朗氏の作品は面白いですね。
これからも、読み続けていきたいです。

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『葉桜の季節に君を想うということ』を読みましたよ

歌野晶午 氏

名作ミステリーとして名高い本書ですが、
私はタイトルに惹かれました。

読んだ時期も丁度「葉桜の季節」でしたしね。
結果、「毎度の事ですが、騙されました!それはもう完璧に」

ストーリーをどうぞ
将虎は、後輩のキヨシから、彼が密かに想いを寄せる愛子の相談に乗ってほしいと頼まれる。
その相談とは、轢き逃げに遭い亡くなった身内が悪徳商法業者・蓬莱倶楽部によって保険金詐欺に巻き込まれていた証拠を掴んで欲しい、家柄の手前警察には相談しにくいと言った内容だった。

同じ時期、将虎は地下鉄に飛び込もうとした麻宮さくらという女性を助ける。
それがきっかけとなり、以後何度かデートを重ねる仲になる。
将虎の恋の行方と、保険金詐欺事件の真相究明、2つの出来事が交錯する。

本書は、2つの出来事の他に、回想シーンも所々に挿れられています。
ですので、読者は現在と過去を行き来することになるのですが、どのシーンも読み応えありです。
私なんて回想シーンの方が好きだったりします。

中盤までは登場人物のパターンがハッキリしていて、読みやすいです。
勧善懲悪的な雰囲気です。

しかし、読み進めると「善悪」「強弱」などがごちゃ混ぜになります。
ごちゃ混ぜの中から、答えが出てくるのですが、これがビックリするような内容です。
ネタバレになるので、書きませんが、私なんて「え?嘘?コレはありなの??」って思いました。

正直に言いますと、答えを見たときは、勝手にガッカリしました。
でも、最後の最後に「葉桜」について語られるシーンがあるんです。
ここで、不覚にも涙しましたよ。

最後の4頁の為に、トリックも含めて全てがあるんだと。
この4頁に、私はノックアウトされました。これは凄い。

本書は、若干グロいシーンもありますが、未読の方は是非是非、読んで頂きたいですね。
あ!でも、無理強いはしませんよ。

テーマ : 読んだ本の感想等
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プロフィール

富岳八景

Author:富岳八景
富岳の怠惰な日々を綴ったり、好きな音楽やお寺の話をつらつらと書いて、楽しむ予定ですよ。

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